header 2016 Season Review

2016 Game Results

 

 

シーズン総括

シカゴベアーズでオフェンシブコーディネーターを務めていたアダム・ゲイスをヘッドコーチに迎えて新たなスタートを切ったドルフィンズだったが、シーズン開始前の評価は決して高くはなく、大方の予想では7勝9敗程度の成績で終わると考えられていた。

そしてシーズンが始まってみるとその予想を裏付けるかのようにオフェンス、ディフェンス共に低調で、最初の5試合で1勝4敗の成績に終わり、当初の予想よりさらに悪い成績になることが懸念された。

しかし、第6週の対ピッツバーグスティーラーズ戦の勝利をきっかけに2005年シーズン以来の6連勝を記録し、第13週の対ボルチモアレイブンズ戦には敗れたものの、その後も3連勝を飾って2008年シーズン以来のプレーオフ進出を決めた。

最終戦の対ニューイングランドペイトリオッツ戦には敗れたものの、当初の予想を上回る10勝6敗という素晴らしい成績で、就任1年目のヘッドコーチで、なおかつ新しいオフェンス、ディフェンスのシステムの下でのこの好成績は周囲を驚かせた。

プレーオフでは初戦でスティーラーズに敗れて2000年シーズン以来のポストシーズンでの勝利は達成できなかったものの、先発選手に多くの怪我人を出したにも関わらず好成績を残したゲイスHCの功績は大きく評価され、今後に期待を抱かせる結果を残したといえる。

以下、それぞれのポジションごとに2016年シーズンを振り返ってみたい。

 

クォーターバック

ゲイスHCの下で飛躍が期待されたQBライアン・タネヒルは最初の5試合こそ6TDパスに対して7インターセプトと低調で不安定な内容だったが、その後の8試合では13TDパスに対して5インターセプトと安定した内容でチームを勝利に導いていった。

不運にも第14週の対アリゾナカージナルス戦で左膝の靭帯を痛めてその後のシーズンを棒に振ったが、QBレイティング93.5、TD率4.9%、そして平均パス獲得ヤード数7.3ヤードはいずれも自己最高の成績だった。

タネヒル欠場の跡を受けて先発したマット・ムーアは出場した4試合中3試合でチームを勝利に導いた。105.6のQBレイティングを記録し、およそ5年ぶりの先発となったブランクをまったく感じさせなかった。

なお、タネヒルとムーアは2人合わせて敵陣20ヤード以内でのQBレイティング122.0、パス成功率72.5%はいずれもNFLトップの成績で、同様の状況では15TDパスに対してインターセプトは0だった。

 

ランニングバック

RBジェイ・アジャイはシーズン開幕時は控えRBだったが、第6週の対スティーラーズ戦で204ヤードのラッシングを記録すると、続く第7週の対バッファロービルズ戦でも214ヤードを走って、一気に脚光を浴びた。さらに第16週の対ビルズ戦でも206ヤードを記録するなど、シーズントータルでNFL3位の1272ラッシングヤードを記録した。そして代替選手ながらプロボウルに出場するとともに、チームMVPにも選出された。

RBダミアン・ウイリアムスはランとパスレシーブでそれぞれ3つのTDを記録する活躍、また新人RBケニアン・ドレイクは限定的な出場ながら第16週のビルズ戦での45ヤードTDランを含む2つのTDランを記録した。

シーズン開幕時には先発RBだったアリアン・フォスターは目立った活躍はなくシーズン途中で引退したが、若いRB陣の手本となるなどでチームに貢献した。

 

ワイドレシーバー

WRジャービス・ランドリーは94回のパスレシーブで1136ヤードを獲得して2年連続で1000ヤード以上のパスレシーブを記録した。そして代替選手ながら2年連続でプロボウルにも選出された。

WRケニー・スティルスはチームトップの9TDパスレシーブ、またNFL3位の平均パス獲得ヤード17.3を記録した。

WRデバンテ・パーカーは56回のパスレシーブで744ヤードを獲得し、4TDパスレシーブを記録した。

ランドリー、スティルス、パーカーの3人がいずれも700ヤード以上のパスレシーブを記録したが、ドルフィンズで同一シーズンに3人のWRがいずれも700ヤード以上のパスレシーブを記録したのはチーム史上初で、今シーズンのNFLではドルフィンズの他にはニューオーリンズセインツとワシントンレッドスキンズだけだった。

 

タイトエンド

ゲイスのオフェンスの下で活躍が期待されたTEジョーダン・キャメロンだったが、わずか3試合に出場しただけで、脳震とうを起こして故障者リストに登録されシーズンを棒に振った。3試合での成績は8回のパスレシーブで60ヤード獲得、1TDパスレシーブに終わった。

TEディオン・シムズも脳震とうで2試合を欠場したが、残りの14試合に出場した。レギュラーシーズン最後の6週間で4TDパスレシーブを記録したが、これはNFLのTEの選手の中で最多タイの成績だった。

控えTEマーキス・グレイはキャメロン、シムズがいずれも欠場した後で、主にランプレーのブロッキングでチームに貢献した。また第6週の対スティーラーズ戦で記録した53ヤードパスレシーブが印象的だった。

 

オフェンシブライン

オフェンシブラインに関しては怪我に泣かされたシーズンであった。先発メンバー5人のうち4人が相次いで怪我をし、5人すべてが揃ったのはわずか4試合に止まり、特にCマイク・パウンシーはシーズン通してわずか5試合の出場に終わった。

しかし先発メンバーがすべて揃った4試合では平均180.3ヤードのラッシングを記録して、これはNFLベストの成績となっている。プレーオフも含めた17試合で100ヤード以上のラッシングを記録したのは6試合だけだったが、それでもアジャイというプロボウルRBを排出したのは評価できる。

 

ディフェンシブライン

アキレス腱断裂の大怪我から復帰したDEキャメロン・ウェイクはシーズン当初は控えDEだったが、第6週から先発に復帰するとチームトップの11.5QBサックを記録した。

DTダムコン・スーはいずれもチーム3位となる72タックル、5.0QBサックを記録した。

また、FAで加入したDEアンドレ・ブランチも当初は控えDEだったが先発の座を勝ち取り、チーム2位となる5.5QBサックを記録した。

同じくFAで加入し期待されたDEマリオ・ウイリアムスだったが、怪我の影響もあってかプレー内容は低調で、自己ワーストの1.5QBサックに終わった。

ウェイクとスーがいずれもプロボウルの先発選手に選出されたものの、ユニット全体で見ると、ランディフェンスではNFL30位でチーム史上最悪となる2247ヤードを献上、またパスディフェンスでも同21位の33QBサックしか記録できなかった。

 

ラインバッカー

フィラデルフィアイーグルスからトレードで獲得したLBキコ・アロンソはLB陣の中心としてチームを牽引し、チームトップの121タックル、2インターセプト、4ファンブルリカバーを記録した。特に第10週の対サンディエゴチャージャース戦では試合を決めるインターセプトリターンTDを記録した。

しかし他の2人の先発LB、コア・ミーシーとジェラニー・ジェンキンスは2人合わせて9試合しか先発できなかった。ミーシーは首を痛めて10月に故障者リスト入り、ジェンキンスも膝の怪我を抱えて満足なプレーができなかった。

控えLBのネビル・ヒューイット、ドナルド・バトラー、スペンサー・ペイシンガーなどが穴を埋める形になったが、層の薄さを露呈しランディフェンス、TEやRBに対するパスカバーなどで不安定な内容に終わった。

 

コーナーバック

イーグルスからトレードで獲得したCBバイロン・マックスウェルは、シーズン当初は不安定なプレー内容で先発を外され、終盤には足首を痛めて欠場したものの、13試合に出場して53タックル、2インターセプトに加えて、いずれも自己最多となる15パスディフェンスと4ファンブルフォースを記録した。

ドラフト2巡目指名で入団したCBザビアン・ハワードは新人ながら先発CBとしての活躍が期待されたが、膝の怪我でシーズンの半分以上を欠場した。それでも来シーズンに向けて期待できる内容で、プレーオフではインターセプトも記録した。

ハワードに代わって先発CBを務めた2年目のトニー・リペットはNFL11位で、チームトップの4インターセプトを記録した。1試合で2つのインターセプトを記録した試合が2試合だったが、これはチーム史上では1999年シーズンのCBサム・マディソン以来のこととなった。

 

セーフティ

昨シーズン、プロボウルに選出されたSレシャッド・ジョーンズは、今シーズンはNFLトップクラスのSとしてさらに飛躍が期待された。しかし第6週の対スティーラーズ戦で肩を痛めて故障者リスト入りした。

FAで移籍してきたSイサ・アブドル-クドゥスはいずれもチーム2位となる78タックル、2インターセプトを記録したが、シーズン終盤に肩を痛めて故障者リスト入りした。

ジョーンズの欠場後にFAで加入したSバカリ・ランボは終盤の5試合に先発出場して42タックルを記録、また控えSでスペシャルチーム選手のSマイケル・トーマスは8試合に先発出場して58タックル、1.0QBサックを記録した。

 

スペシャルチーム

スペシャルチームは随所でビッグプレーを連発した。新人PRジャキーム・グラントは第5週の対テネシータイタンズ戦で74ヤードのパントリターンTDを記録、またKRドレイクは第9週の対ニューヨークジェッツ戦で96ヤードのキックオフリターンTDを記録した。

さらにSウォルト・エイケンズは第11週の対ジェッツ戦ではパントブロックからのTDを、第14週の対カージナルス戦ではエクストラポイントのキックをブロックしてディフェンスの2点コンバージョンを記録した。

Kアンドリュー・フランクスは第16週の対ビルズ戦で自己最長の55ヤードFGとオーバータイムでの決勝FGを記録した。

そしてトーマスはNFLトップタイとなる19スペシャルチームタックルを記録し、Pro Football Focusのオールプロ1stチームに選出された。

2016 Game Results