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2014 Game Results

 

 

シーズン総括

昨シーズン終了後、オフェンシブコーディネーターがマイク・シャーマンからビル・レイザーへ、そしてGMがジェフ・アイルランドからデニス・ヒッキーに交代するなど首脳陣を一部入れ替えて今シーズンを迎えた。

Cマイク・パウンシー、Sレシャッド・ジョーンズ、DEディオン・ジョーダンらの主力選手を故障や出場停止などの理由で欠いて迎えたレギュラーシーズンの開幕戦では、ニューイングランドペイトリオッツを33-20で破って好スタートを切ったかに見えた。

しかしその後バッファロービルズ、カンサスシティチーフスに連敗、開幕戦で活躍したRBノーション・モレノの怪我による離脱、先発ラインバッカー陣の相次ぐ負傷欠場によりチーム状態は低下し、先発QBライアン・タネヒルの降格論まで浮上した。

それでも第4週のロンドンでのオークランドレイダース戦に勝利してチーム状態を持ち直し、第7週の対シカゴベアーズ戦から3連勝して5勝3敗と勝ち越し、チームは波に乗っていくかと思われた。

だが、第10週の対デトロイトライオンズ戦で先発LTブランデン・アルバートが怪我をしてシーズンアウトとなってから状況は一変、さらに第12週の対デンバーブロンコス戦でランディフェンスが崩壊したのをきっかけにディフェンス全体も低迷し、主力選手の相次ぐ怪我にも悩まされた。

第15週の対ペイトリオッツ戦に敗れてプレーオフ進出が絶望的になり、シーズン勝ち越しを目指して戦った最終週のニューヨークジェッツ戦でも逆転負けを喫し、昨シーズン同様8勝8敗でシーズンを終了した。

HCジョー・フィルビンは就任して3年連続でプレーオフ進出を逃したにもかかわらず、最終戦を前にして来シーズンのヘッドコーチ続投を確約された。期待されたオフェンス力向上はあったものの、シーズン終盤にはディフェンスが崩壊、そして肝心なところでの勝負弱さなど全体的に見ればチーム力向上とはいかないシーズンであった。

以下、それぞれのポジションごとに2014年シーズンを振り返ってみたい。

 

クォーターバック

3年目を迎えたタネヒルは新しいオフェンスシステムの下でシーズン開始前から大きく期待されていた。シーズン序盤こそ低調なパフォーマンスで一時先発降格論なども浮上していたが、シーズンが終わってみればいずれも自己最高となるパス獲得ヤード数4045ヤード、TDパス27個、QBレイティング92.8を記録して、チームMVPにも選ばれた。

第4Qなど勝負所でのパフォーマンス、ロングパスの精度など不安定な要素はあったものの、先発QBとして成長し来シーズン以降に期待を抱かせる結果を残したと言える。

 

ランニングバック

FAで加入したモレノは開幕戦で134ヤードラッシングを記録して勝利の原動力となり、ランオフェンスの中心はモレノとなるはずであった。しかし第2週のビルズ戦でひじを痛め、復帰した第6週の対グリーンベイパッカーズ戦では古傷のひざを痛めてシーズンアウト、わずか3試合の出場に終わった。

そのモレノの負傷により不動の先発RBとなったラマー・ミラーにとっては飛躍のシーズンとなった。1099ヤードラッシングを記録して自身初の1000ヤード超え、そして平均ラン獲得ヤードも5.1ヤードでNFL2位タイ、TDランも8つ記録した。パスプロテクションやパスレシーブなどに課題を残しているものの、プレー内容が大きく向上したシーズンであった。

 

ワイドレシーバー

WRマイク・ウォレスはドルフィンズでの2年目のシーズンを迎え、新しいオフェンスの下で飛躍が期待された。数字的には67回のパスレシーブでいずれもチームトップとなる862ヤード獲得、10TDパスを記録したが、本来の持ち味であるスピードを活かしたロングパスの効果はタネヒルにパスの精度との関係で乏しく、パスレシーブの回数でも不十分だった。ウォレス自身、思うようにプレーできない苛立ちから、最終週のジェッツ戦では試合後半に自らプレーを放棄した。

昨シーズンまで2年連続で1000ヤードレシービングを記録していたWRブライアン・ハートラインだったが、今シーズンから導入された新しいオフェンスにはフィットせず、39回のパスレシーブで474ヤード獲得、2TDパスレシーブという記録に止まった。

ドラフト2巡目指名で入団した新人WRジャービス・ランドリーはチームトップで新人のチーム記録となる84回のパスレシーブ、チーム2位の785レシービングヤード、5TDパスレシーブを記録した。シーズン開始当初は第4、5番目のレシーバーだったが、最終的にはウォレスに次ぐ第2番目のレシーバーとなる活躍だった。

WRブランドン・ギブソンは昨シーズンの大怪我からの復帰のシーズンであった。スロットレシーバーとしての活躍が期待されたがその座をランドリーに取って代わられた。最終的には29回のパスレシーブで295ヤード獲得、1TDパスレシーブに止まった。

 

タイトエンド

TEチャールズ・クレイはひざの怪我を抱えてのシーズンとなった。14試合の出場に止まったが、それでもチーム3位となる58回のパスレシーブで605ヤードを獲得、3つのTDパスレシーブを記録して要所でチームに貢献した。

2年目のTEディオン・シムズは昨シーズンに比べて大きく成長した。パスレシーブは6回から24回となり、284ヤードを獲得してTDパスレシーブも2つ記録している。また本来のブロッキングTEとしても持ち味を発揮し、クレイが怪我で欠場した試合では先発を務めた。

 

オフェンシブライン

FAで加入したアルバートは先発LTとしてリーグトップクラスのプレーをしてチームに貢献した。惜しくも第10週のライオンズ戦で怪我をして残りのシーズンを欠場することになったが、アルバートが出場した試合では被QBサック数は1試合当り2.5回だったが、欠場してからは3.5回となりオフェンシブラインが安定感を欠いていた。

怪我の手術の影響でシーズン当初の4試合を欠場したパウンシーは、復帰後は本来のセンターのポジションではなく先発RGとしてプレーした。不慣れなガードのポジションで不安定なプレーもあったが、シーズン終了後には代替出場ながらOGとしてプロボウルに選出された。

ドラフト1巡目指名の新人OTジャワン・ジェームスはドラフトされた時点での評価はそれほどでもなかったが、実際にシーズンが始まってみれば地味ながら堅実なプレーで先発RTのポジションをこなした。また、アルバート欠場後はほとんどプレー経験のなかったLTとして先発し、安定感は欠いたもののシーズン終了までタネヒルのブラインドサイドを守った。

パウンシー欠場の影響でシーズン開始前に急遽加入したCサムソン・サテーレだったが、チームのピンチを救って先発Cとして定着するだけでなく、結局シーズン終了まで16試合すべてに先発出場し、ベテランらしい堅実なプレーをした。

サテーレ同様にシーズン開始前に加入したOGダリン・カレッジは先発LGとして13試合に出場した。ベテランらしいプレーとリーダーシップを発揮して活躍したが、シーズン後半は怪我に悩まされて苦しんだ。

その他先発OGとして期待されたダラス・トーマスは先発の座をつかめず、アルバート欠場後はRTとして先発したが安定したプレーはできなかった。またFA加入のOGシェリー・スミスは期待外れで控えに甘んじた。

 

ディフェンシブライン

DEキャメロン・ウェイクは32歳となったが依然としてハイレベルなプレーを見せた。36タックル、11.5QBサック、3ファンブルフォースを記録して4度目のプロボウルに選出された。

もうひとりの先発DEオリビエ・バーノンはQBサック数が昨シーズンの11.5から6.5に半減した。しかしチームではトップクラスのディフェンス選手として活躍した。また控えDEデリック・シェルビーはフィールド外でのトラブルで出場停止があったが、3QBサック、1インターセプトを記録した。

2013年のドラフト1巡目指名選手のジョーダンは禁止薬物の不正使用で6試合の出場停止処分を受けた。復帰後は主にスペシャルチームでプレーしたが、来シーズンはDEからLBへのコンバートが噂されている。

DTのポジションはランディ・スタークス、ジャレッド・オドリック、アール・ミッチェルの3人がローテーションでプレーした。スタークスは最も安定したプレーで4.5QBサックを記録した。

新人DEの2人、クリス・マッケインとテレンス・フーデイはいずれもインパクトのある活躍をした。マッケインは開幕のペイトリオッツ戦でパントブロックとQBサックを決めて勝利に貢献、またフーデイは第16週の対ミネソタバイキングス戦で勝利を決めるパントブロック(セーフティ)を記録した。

 

ラインバッカー

LBのポジションではシーズン当初から先発選手に故障者が続出したが、そんな中で2年目のジェラニー・ジェンキンスは最も成長した選手と言っていいだろう。ダネル・エラビーに代わって先発を努めるとアグレッシブなプレーを展開し、終わってみればチームトップの110タックル、3.5QBサックを記録した。

今シーズンからミドルLBにコンバートされたコア・ミーシーも怪我を抱えてのプレーで5試合を欠場した。最終的には66タックル、1QBサックを記録したが、ミドルLBとしてはやや安定感を欠いていた。

ジェイソン・トゥルースニックは開幕のペイトリオッツ戦で9タックル、1インターセプトを記録して勝利に貢献した。本来スペシャルチームのキャプテンとしてプレーしていたトゥルースニックだったが、怪我で欠場したミーシーに代わって6試合に先発出場し、49タックルを記録した。

昨年大型FA契約で加入したエラビーとフィリップ・ウィーラーは今シーズンはさらに期待を裏切ったシーズンとなった。エラビーは開幕戦で怪我をしてそのままシーズンアウト、そしてウィーラーは前年よりも成績が落ち込み控えに降格した。

 

ディフェンスバック

CBブレント・グライムスは57タックル、5インターセプトを記録して昨シーズンに続いて素晴らしいプレーを見せた。今シーズンのベストプレーは第10週のライオンズ戦でのワンハンドインターセプトで、TDパスを防ぐスーパープレーだった。また2年連続でプロボウルに選出され、プロボウルでもインターセプトを記録した。

FAで加入したベテランCBコートランド・フィネガンは浮き沈みの目立つプレー内容だった。怪我のために4試合を欠場し、44タックルを記録したがインターセプトは0に終わった。

控えCBジャマー・テイラーとウィル・デービスは2年目を迎えて飛躍が期待されたが、いずれも怪我のために、テイラーは12試合、デービスは10試合の出場に止まり、シーズン終了時には共に故障者リスト入りしていた。

ジョーンズは禁止薬物の不正使用でシーズン当初の4試合を欠場したが、復帰後は素晴らしい活躍で、チーム2位の80タックル、3インターセプトと1QBサックを記録した。

FA加入のSルイス・デルマスはシーズン終盤に怪我でシーズンアウトとなったが、12試合に先発出場して61タックル、1インターセプト、1QBサックを記録した。第8週にはAFCの週間最優秀守備選手にも選出された。

控えDBジミー・ウイルソンはニッケルCBとSとして13試合に先発出場した。ジョーンズとデルマスが欠場した試合では先発Sとしてチームに貢献、シーズン全体では58タックル、1インターセプトを記録した。

 

スペシャルチーム

今シーズンのスペシャルチームで特筆すべきはパントとFGで5つのブロックを記録したことだ。3つのパントブロックと2つのFGブロックをすべて違う選手が記録し、5つのブロックはNFLで2位でチーム史上では1977年以来の記録となった。

ランドリーはキックオフリターンでNFL4位の平均28.1ヤードを記録し、チーム史上でも1970年にマーキュリー・モリスが記録した29.0ヤードに次ぐ2位の記録となった。またパントリターンでは平均8.2ヤードでNFL13位タイの成績だった。シーズン終了後にはキックオフリターナーとしてAFCのオールルーキーチームに選出された。

Pブランドン・フィールズは平均46.3ヤードのパントを記録してNFL12位、敵陣20ヤード以内に蹴り込んだパントは21回で、タッチバックはNFLで2番目に少ないわずか3つだった。

Kカレブ・スタージスは128得点をあげてNFL11位、チーム史上では1999年のオリンド・マレーの144得点に次ぐ2位の記録となった。しかしFG成功率は78.4%で昨シーズンに続いて安定感を欠いていた。

2014 Game Results