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2013 Game Results

 

 

シーズン総括

前年チーム史上ワーストタイの4年連続負け越しシーズンに終わったドルフィンズは、オフのFAでWRマイク・ウォレスとブランドン・ギブソン、TEダスティン・ケラー、LBダネル・エラビーとフィリップ・ウィーラー、CBブレント・グライムスなど攻守の実績あるベテランを補強した。

2年目QBライアン・タネヒルを中心として、充実した戦力で2008年以来となるプレーオフ進出を目指してシーズン開幕を迎えたドルフィンズは、開幕戦の対クリーブランドブラウンズ戦の勝利を皮切りにインディアナポリスコルツ、アトランタファルコンズと強豪チームを次々と撃破して開幕3連勝を飾り、好スタートを切った。

しかし、開幕前から指摘されていたオフェンシブラインの整備不足などの理由により、第4週の対ニューオーリンズセインツ戦での敗戦をきっかけに4連敗、そして第8週の対ニューイングランドペイトリオッツ戦の後にはOTジョナサン・マーチンがチームメイトに嫌がらせを受けたとしてチームを離脱するという問題も発生した。

そのフィールド外の問題によるチーム力低下が懸念されたが、その後は勝ち負けを繰り返して現状を維持し、12月に入ると敵地でニューヨークジェッツ、ピッツバーグスティーラーズに勝利、さらにはホームでペイトリオッツも撃破して3連勝、プレーオフ進出はおろか地区優勝の可能性があるところまで成績を伸ばした。

ところが、第16週の対バッファロービルズ戦に完封負けし、さらにプレーオフ進出に最後の望みをかけた最終週の対ジェッツ戦でもわずか7点しか取れず完敗した。

結果的に負け越しシーズンとなるのは免れたものの、シーズン終了後にはオフェンス力を向上させられなかったOCマイク・シャーマン、そしてプレーオフ進出を逃したことでGMジェフ・アイルランドを相次いで解雇した。

以下、それぞれのポジションごとに2013年シーズンを振り返ってみたい。

 

クォーターバック

タネヒルはWRブライアン・ハートラインに加えてウォレス、ギブソン、ケラーというパスターゲットを得て、パスの成績も大きく向上するものと思われた。シーズン前にケラーを、そしてシーズン中盤にはギブソンを怪我で欠いたものの、パス獲得ヤード数3913、TDパス24、QBレイティング81.7と前年を上回る成績を残した。

しかしその一方でロングパスの精度は不十分でウォレスの能力を活かせず、被QBサック数58が示すようにパスラッシュを受けた時の柔軟性に欠けた。勝負どころのシーズン最後の2試合では1TDパス、3インターセプトと乱れ、リーダーシップの資質は備えているものの、チームをプレーオフに導く力強さが感じられなかった。

控えQBマット・ムーアは第16週の対ビルズ戦で、負傷したタネヒルに代わってプレーし、パス6回投中2回成功で0TD、2インターセプトという成績に終わった。

 

ランニングバック

エースRBとして期待の高かった2年目のRBラマー・ミラーは、オフェンシブラインの貧弱なランブロックもあったものの、709ヤード獲得で2TDランに終わり期待を大きく裏切り、先発RBとしての能力を証明することはできなかった。

RBダニエル・トーマスは怪我などの影響もあり安定感に欠けるシーズンとなった。406ヤード獲得で4TDランはミラー同様不十分な内容で期待外れに終わった。

第3RBのマーカス・シグペンは6キャリーで18ヤード獲得、また新人RBのマイク・ギリスリーも6キャリーで21ヤード獲得に終わりほとんど戦力にならなかった。

 

ワイドレシーバー

エースWRとして、またロングパスのターゲットとして期待されたウォレスだったが、73回のパスレシーブで930ヤード獲得、5TDパスレシーブに終わった。シーズンを通してパスの落球が目立ち、ロングパスについてもタネヒルのパス精度の不十分さも手伝って上手く決まらなかった。しかしシーズン終盤になると徐々にタネヒルとのコンビネーションも向上し、最後の6試合で4TDパスレシーブを記録した。

昨シーズン、キャリア初の1000ヤードパスレシーブを記録したハートラインは、今シーズンも安定したプレー内容で、76回のパスレシーブで1016ヤードを獲得して2年連続の1000ヤードパスレシーブを記録するとともに、4つのTDパスレシーブをあげた。

ギブソンは30回のパスレシーブで326ヤードを獲得、3つのTDパスレシーブを記録してスロットレシーバーとしての存在感を示した。しかし、第8週の対ペイトリオッツ戦でひざを痛めて故障者リスト入りし、残りのシーズンを全休した。

ギブソンの欠場を受けて第3WRとなった2年目のリシャード・マシューズは、41回のパスレシーブで448ヤードを獲得した。安定感にはやや欠けるものの、将来性は感じさせるプレー内容で、第10週の対タンパベイバッカニアーズ戦では2TDパスレシーブを記録した。

 

タイトエンド

先発TEとして、またタネヒルのパスターゲットとして大きく期待されていたケラーだったが、プレシーズンゲーム第3戦の対ヒューストンテキサンズ戦でひざを負傷して、レギュラーシーズンゲームを全休した。

そのケラーの欠場を受けて先発TEとなったチャールズ・クレイはキャリア最高のシーズンとなった。69回のパスレシーブで759ヤードを獲得し、チームトップの6TDパスレシーブを記録した。

2年目のマイケル・エグニューは7回のパスレシーブで69ヤード獲得に終わったが、FBとして起用されることも度々あった。また新人のディオン・シムズは6回のパスレシーブで32ヤード獲得、第3週の対ファルコンズ戦では決勝のTDパスレシーブを記録した。

 

オフェンシブライン

今シーズンのオフェンシブラインはプロボウルLTジェイク・ロングが抜けたことにより、昨シーズンRTを務めていたマーチンがLTを務め、その代わりのRTにはFA加入のタイソン・クレイボが先発として起用された。

しかし、そのオフェンシブラインはチーム史上最悪の58QBサックを喫し、ランブロックでも不安定な内容に終わった。その中でCマイク・パウンシーはパスプロテクション、ランブロック共に安定したプレーを見せて自身初のプロボウルに選出された。

マーチンはハラスメント問題でシーズン途中でチームを離脱し、シーズンの半分を欠場した。また、そのマーチンに対してハラスメントを行ったLGリッチー・インコグニトは、それをきっかけにチームから出場停止処分を受けた。両者とも来シーズン、ドルフィンズでプレーする可能性はないと見られている。

第7週終了後にボルチモアレイブンズからOTブライアント・マッキーニーを獲得してオフェンシブラインの補強を図った。マッキニーはクレイボに代わって先発LTとして起用されたが、平均点以上の結果は残せなかった。

RGジョン・ジェリーはランブロック、パスプロテクション共にプレー内容に向上が見られた。またインコグニトの欠場により先発LGに起用された新人のサム・ブレナーは当初は活躍したが、シーズン終了時にはネイト・ガーナーに先発の座を奪われた。

 

ディフェンシブライン

ランディフェンスはNFL24位で前年の13位から大きく後退した。しかし先発DTポール・ソリアイとランディ・スタークス、控えのジャレッド・オドリックはシーズンを通して堅実なプレーを見せた。

またパスラッシュでは、DEキャメロン・ウェイクがひざの怪我を抱えながらも8.5QBサックを記録して、2年連続3回目のプロボウルに選出された。

そして2年目のDEオリビエ・バーノンが急成長、14試合の先発を含む16試合すべてに出場して、チームトップの11.5QBサックを記録した。また、同じく2年目のDEデリック・シェルビーも2.5QBサックを記録した。

全体3位のドラフト指名権獲得により1巡目指名で入団したDEディオン・ジョーダンは、16試合すべてに出場したもののやや期待外れの内容で、26タックルでわずか2.0QBサックに終わった。それでもそのプレー内容には将来性を感じさせる部分も見られた。

 

ラインバッカー

エラビーとウィーラーをFAで獲得してスピードアップと若返りを図ったLB陣だったが、大きな誤算となった。特にランディフェンスは酷く、期待されたパスディフェンスでもあまり結果は出せなかった。コア・ミーシーも含めた先発LB陣は最後の4試合ではQBサック、ファンブルフォース、インターセプトのいずれも記録することができなかった。

エラビーはチーム3位の101タックルで1.0QBサック、2インターセプト、またウィーラーはチームトップの118タックルを記録したが、いずれも大型契約で移籍した価値を見せることができなかった。

ミーシーは54タックルで2.0QBサックという内容だったが、先発LB3人の中ではランディフェンスに関しては最も安定していた。

 

ディフェンスバック

今シーズン開始前、オフェンシブラインと共に最も不安視されたポジションだったが、パスディフェンスはNFL16位、そしてインターセプトは同10位タイと比較的安定した成績を残した。

FAで加入したグライムスは期待以上の成績を残し、第9週の対シンシナティベンガルズ戦では94ヤードのインターセプトリターンTDを決めるなどチームトップタイの4インターセプトを記録して、自身2度目のプロボウルに選出された。

シーズン開始時には先発CBだったディミトリ・パターソンは怪我を抱えながらのプレーでわずか6試合しか出場できず、12月には故障者リスト入りした。それでもチームトップタイの4インターセプトを記録するなど堅実なプレーが光った。

パターソンに代わって先発CBを務めたノーラン・キャロルは自己ベストのシーズンとなり、16試合すべてに出場してチーム2位の3インターセプト、そして11パスディフェンスを記録した。

先発Sレシャッド・ジョーンズはチーム2位の107タックルで1インターセプトを記録、またもうひとりの先発Sクリス・クレモンズは同4位の92タックルで1インターセプトを記録した。不安定なタックリングとビッグプレーの欠如はあったが、全般的に平均点以上の内容だった。

Sジミー・ウイルソンはスロットディフェンスバックとして活躍し2インターセプトを記録した。またシーズン終盤に加入したSマイケル・トーマスは第15週の対ペイトリオッツ戦の活躍で週間最優秀守備選手に選出された。

 

スペシャルチーム

Pブランドン・フィールズはチーム内で最も安定したプレーをシーズンを通して見せた。平均48.8ヤードのパントキックはNFL2位でAFCでは1位、そして敵陣20ヤード以内に蹴りこんだパント数は33回だった。シーズン終了後には自身初のプロボウル、またオールプロの2ndチームにも選出された。

新人Kカレブ・スタージスはシーズン序盤は非常に安定したキッキングを見せてFG10回連続成功を記録した。しかしその後はミスが目立って不安定な内容となり、FG26回中8回を失敗した。

キックオフ、パントのリターナーであるマーカス・シグペンは、キックオフリターンとパントリターンでいずれもTDを記録した昨シーズンと比べて成績が落ち、キックオフリターンで平均22.5ヤード、パントリターンでは平均7.8ヤードに終わった。

2013 Game Results