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2012 Game Results

 

 

シーズン総括

前年途中にHCトニー・スパラノを解雇していたマイアミドルフィンズは、新しいHCとして前グリーンベイパッカーズのOCだったジョー・フィルビンを招聘し、チーム再建を目指すことになった。

フィルビンはエースQBにドラフト1巡目指名の新人ライアン・タネヒルを抜擢したが、新人HCと新人QB、オフェンスとディフェンスのシステム変更などもあり、シーズン開幕前のドルフィンズの評価はNFLで最低ランクだった。

しかし、レギュラーシーズンが開幕してみると、開幕戦こそヒューストンテキサンズに敗れたものの、第2週にはオークランドレイダースに圧勝し、その後ニューヨークジェッツ、アリゾナカージナルスにはいずれもオーバータイムの末に敗れたもののあと一歩まで相手を追い詰めるなど健闘、さらに10月に入ってからは3連勝を記録するなど、プレーオフ進出チームの候補とも言われた。

だが、11月に入って3連敗と失速してプレーオフ戦線から脱落、12月にも強豪チームとの対戦には敗れ、最終的には7勝9敗という成績に終わり、チームとしては史上ワーストタイの4年連続負け越しシーズンに終わった。

それでもタネヒルをはじめとする新人選手の活躍、そしてその他の選手のプレー内容の向上など、来シーズンに向けて大きく期待を抱かせるシーズンでもあった。

以下、それぞれのポジションごとに2012年シーズンを振り返ってみたい。

 

クォーターバック

ドルフィンズの2012年シーズンにおけるオフェンス部門での最大の注目点は、新人QBタネヒルの活躍にあったと言っても過言ではない。タネヒルは新人らしく不安定なプレー内容で、シーズン通しての成績は16試合すべてに先発出場し、パス484回投中282回成功(パス成功率58.3%)で3294ヤード獲得、12TDパスに対して13インターセプトと決して特出した成績ではなかった。

しかし、第4週の対カージナルス戦では26回のパス成功で431ヤードを獲得し、チームの新人記録を更新、また第12週の対シアトルシーホークス戦では第4Qの逆転劇を演出してチームを勝利に導くなど、そのプレー内容には眼を見張るものがあった。

大学時代にWRからQBに転向したことによる経験不足、さらにエースWR不在などによるオフェンスのタレント不足などプロ1年目のQBとしては厳しい環境にあったが、その中でもシーズン中随所に見られた素晴らしいプレー内容から、来シーズン以降のさらなる成長と活躍に大きな期待が寄せられている。

 

ランニングバック

エースRBレジー・ブッシュは最終戦の対ニューイングランドペイトリオッツ戦でわずか8キャリー、26ヤード獲得に終わったために2年連続の1000ヤードラッシングを逃した。最終成績は227キャリーで986ヤード獲得(平均4.3ヤード)、ラッシングとパスレシーブで計8つのTDを記録した。

しかしブッシュはシーズン中盤の5試合で計158ヤードしか走ることができず、それがチーム成績の降下につながった。

2年目のRBダニエル・トーマスは成績の向上が期待されたが、4TDランは記録したものの、91キャリーで325ヤード獲得(平均3.6ヤード)に終わった。

新人RBラマー・ミラーは出場機会が制限された中で、51キャリーで250ヤードを獲得した。特に第16週の対バッファロービルズ戦では10キャリーで73ヤードを獲得する活躍を見せた。

 

レシーバー

タネヒルのNo.1パスターゲットとなったのがWRブライアン・ハートラインだった。ハートラインは74回のパスレシーブで1083ヤードを獲得、自己初の1000ヤードパスレシーブを記録するとともに、チーム史上8人目の1000ヤードレシーバーともなった。

また、もう一人のWRデボン・ベスも61回のパスレシーブで778ヤードを獲得した。終盤3試合を怪我で欠場したために1000ヤードパスレシーブを記録できなかったのが残念な結果だった。

TEアンソニー・ファサーノも堅実なプレー内容で活躍、41回のパスレシーブで332ヤードを獲得し、同時にチームトップとなる5つのTDパスレシーブを記録した。

しかしハートラインとベスが記録したTDパスレシーブは1つずつ、そして平均獲得ヤードはいずれも15ヤード以下に終わった。またファサーノも2011年シーズンの平均14.1ヤード獲得から、2012年シーズンは平均8.1ヤード獲得に成績が下降した。

 

オフェンシブライン

オフェンシブラインマンではLGを務めたリッチー・インコグニトが代替出場ながらプロボウルに選出された。そして惜しくもプロボウル選出は逃したものの、オフェンシブラインマンの中で最も安定したプレーを見せたのが2年目のCマイク・パウンシーだった。パウンシーのプレー内容はすでにプロボウル級との評価を受けるのに十分だった。

昨年まで4年連続プロボウルに選出されていたLTジェイク・ロングは、すでにプロボウル級の実力は衰えていた。そしてシーズン終盤に怪我のために故障者リスト入りして最後の4試合を欠場した。

新人として先発RTを務めたジョナサン・マーチンだったが、プロ1年目ということもありそのプレー内容は不安定だった。ロングの欠場により大学時代の本職であったLTに起用されたが、ほぼ無難にこなしていた。

 

ディフェンシブライン

ディフェンス隊形が昨年までの3-4から4-3に移行したことにより、OLBを務めていたキャメロン・ウェイクがDEにコンバートとなった。しかしウェイクは新しい隊形になって成績が向上、自己最高でNFL4位の15.0QBサックを記録するとともに、2年ぶり2度目のプロボウルに先発選手として選出された。

DTポール・ソリアイとランディ・スタークスも堅実なプレーを見せ、NFL13位のランディフェンスに貢献した。そしてスタークスは代替出場ながらプロボウルにも選出された。

DEジャレッド・オドリックは12試合に先発出場して5.0QBサックを記録したものの、昨年は7試合の先発出場で6.0QBサックを記録していたので、今シーズンのさらなる飛躍が期待されていたが、パスラッシャーとしては不十分な内容だった。

 

ラインバッカー

MLBカルロス・ダンスビーはプロボウルには選出されていないが、そのプレー内容はプロボウル級で、チームトップで自己最高となる101ソロタックルを記録した。

OLBケビン・バーネットとコア・ミーシーも堅実なプレーを見せた。特にミーシーは新しい4-3のディフェンス隊形に適応し昨年より成績が向上した。バーネットはチーム2位の110タックル、そしてミーシーは同6位の65タックルを記録した。

 

ディフェンスバック

NFL27位というパスディフェンスが示すとおり、今シーズンのディフェンスバック陣には問題があった。FAで加入したCBリチャード・マーシャルはプレシーズンでのプレーにより先発の座をつかんだものの、わずか4試合に出場しただけで怪我で故障者リスト入りし、シーズンの大半を棒に振った。

もう一人の先発CBショーン・スミスはチーム5位の59タックル、2つのインターセプトを記録したものの、シーズン後半は失速した。

不安定なディフェンスバック陣の中にあってSレシャッド・ジョーンズのプレー内容は光っていた。チーム4位の94タックル、そして同トップの4インターセプトを記録するプロボウル級の活躍だった。特に第16週の対ビルズ戦では、2つのファンブルリカバーと試合を決めるインターセプトを記録する活躍を見せた。

Sクリス・クレモンズはチーム3位の98タックル、同2位タイの2インターセプトを記録した。派手な活躍は少なくあまり目立たなかったものの、堅実なプレーでチームに貢献した。

 

スペシャルチーム

Pブランドン・フィールズはプロボウルに選出されるべき活躍を見せ、自己最高のシーズンとなった。平均50.2ヤードのパントキックはNFLトップで、NFL史上でも5位にランクされる成績だった。

Kダン・カーペンターは第3週の対ジェッツ戦では、第4Qでの47ヤードFGとオーバータイムでの48ヤードFGをいずれも失敗して敗戦の要因となるなど、シーズン序盤は不調だった。しかし、その後は安定したキッキングを見せ、第12週の対シーホークス戦では決勝の43ヤードFGを決めるなど、チームに貢献した。しかし、シーズン最後の2試合は故障者リスト入りして欠場した。

CFL(カナディアンフットボールリーグ)からドルフィンズに入団して1年目のRBマーカス・シグペンは、キックオフ、パントのリターナーとして活躍し、同一シーズンでキックオフとパントのリターンでいずれもTDを記録したチーム初の選手となった。キックオフリターンでは平均27.4ヤードを記録してNFL8位、パントリターンでは平均12.2ヤードを記録して同5位の成績だった。

LSジョン・デニーはスナップミスはあったものの、シーズン通してほぼ堅実なプレーを見せ、2010年シーズンに続いてプロボウルに選出された。

 

2012 Game Results