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2011 Game Results

 

 

シーズン総括

前年7勝9敗で2年連続負け越しに終わったドルフィンズは、オフェンス力向上のため攻撃コーディネーターにブライアン・ダボールを招聘し、さらにオフェンスのコーチ陣を一部入れ替えた。昨シーズン終了後に更迭も噂されたHCトニー・スパラノにとっては真価が問われるシーズンとなった。

しかしシーズンが開幕してみれば、オフェンス力の向上は多少見られたものの、チームは開幕から連敗を続け、第4週の対サンディエゴチャージャース戦ではエースQBチャド・ヘニーが負傷してシーズンアウト、窮地に立たされていった。その後、控えのマット・ムーアが先発QBを務めたが依然として連敗を続け、2007年シーズン以来の最悪の結果が予想された。

しかし、第9週の対カンサスシティチーフス戦でシーズン初勝利をあげたのをきっかけに3連勝、チーム力は徐々に向上していった。

そんな中で、第14週の対フィラデルフィアイーグルス戦に敗れ、シーズン9敗目を喫して3年連続の負け越しが決定すると、チームはスパラノを解雇して来シーズンのチーム再建を目指すことになった。

開幕7連敗の後、シーズン後半は6勝3敗という好成績を残して、プレーオフ進出チーム相当までチーム力を向上させていったが、それでも強豪チーム相手には勝てないなど課題を残した結果に終わった。

以下、それぞれのポジションごとに2011年シーズンを振り返ってみたい。

 

クォーターバック

4年目を迎えたヘニーは開幕前にチームキャプテンにも任命されて、新しいオフェンスの下でエースQBとしての活躍が期待された。開幕の対ニューイングランドペイトリオッツ戦では、試合に敗れたとはいえ、パスで400ヤード以上を投げるなどオフェンス向上の兆しを見せた。しかし2戦目以降は平凡な内容で、チャージャース戦で負傷欠場するまで4試合で4TDパスに対して4インターセプトと不安定で期待外れのシーズンに終わった。

ヘニーの欠場を受けて先発QBを務めたムーアは、先発初戦となった第5週の対ニューヨークジェッツ戦こそ2インターセプトを犯すなど不安な内容だったが、試合を重ねるごとにプレー内容が向上し、結局終わってみれば2497ヤードを投げて16TDパスに対して9インターセプト、パス成功率60.5%でQBレイティングは87.1だった。特に最後の11試合ではわずかに6インターセプトで、ロングパスの精度もよく、プレーオフ進出チームのQBと比較しても見劣りしない結果を残した。

 

ランニングバック

リッキー・ウイリアムスとロニー・ブラウンという2人のベテランRBが抜けたドルフィンズは、ニューオーリンズセインツとのトレードでかつてのハイズマン賞RBレジー・ブッシュと、ドラフト2巡目指名でダニエル・トーマスを補強した。

ブッシュは最初の4試合では40キャリーで119ヤード(平均3.0ヤード)と期待を裏切る結果に終わっていたが、その後の11試合では176キャリーで967ヤード(平均5.5ヤード)を記録、特に12月の試合では83キャリーで519ヤード(平均6.3ヤード)を記録した。NFL5年のキャリアで1試合100ヤード以上を記録した試合がわずかに1試合しかなかったのに、今シーズンだけで4試合連続を含む5回の1試合100ヤードラッシングを記録すると同時に、キャリア初のシーズン1000ヤードラッシングも達成した。

新人のトーマスは最初の2試合では平均101ヤード獲得と期待されたが、怪我の影響もあり、その後の11試合では124キャリーで379ヤード(平均3.1ヤード)しか記録できず、TDランもあげることができなかった。

 

レシーバー

昨シーズン、ドルフィンズ加入1年目で1000ヤードレシーブを記録したWRブランドン・マーシャルは、今シーズンも81回のパスレシーブで1214ヤードを獲得した。また、2年連続で80回以上のパスレシーブを記録したドルフィンズ史上最初の選手となった。NFLワースト2位タイの12回のパス落球もあったが、昨シーズン以上にビッグプレーを記録、平均パス獲得ヤード15.0ヤードは先発WRとしてプレーしはじめた2007年以来最高の成績だった。さらに6TDパスレシーブも記録してプロボウルにも選出され、そのプロボウルではTDパスレシーブ数とTD数でプロボウル新記録を達成してMVPにも選出される活躍だった。

WRブライアン・ハートラインは10試合の先発を含む16試合すべてに出場して549ヤードを獲得、チームトップの平均15.7ヤードレシーブを記録したがTD数はわずかに1と物足りない内容だった。しかし、35回のパスレシーブのうち30回で1stダウンを獲得するなど勝負どころでの活躍が光った。

WRデボン・ベスは4試合の先発を含む16試合すべてに出場し、チーム2位の51回のパスレシーブで537ヤードを獲得、3TDパスレシーブを記録した。しかし、パスレシーブ数、獲得ヤード数ともにNFL4年のキャリアで最低の数字に終わった。

TEアンソニー・ファサーノは15試合に先発出場して、32回のパスレシーブで451ヤード(平均14.1ヤード)を記録した。平均獲得ヤード数はキャリア最高の成績で、5TDパスレシーブは2008年シーズンの7個に次ぐ記録となった。

ドラフト6巡目指名の新人FBチャールズ・クレイは9試合の先発を含む14試合に出場したが、ラッシングの記録はなくレシーバーとして要所で活躍した。16回のパスレシーブで233ヤード(平均14.6ヤード)を記録し、第11週の対バッファロービルズ戦でNFL初TDパスレシーブを記録するなど3つのTDパスレシーブをあげた。

 

オフェンシブライン

ドラフト1巡目指名でCマイク・パウンシーを獲得、昨シーズンまで先発RTを務めていたバーノン・ケアリーをRGにコンバートした。そしてそのケアリーの代役にはダラスカウボーイズを解雇されたマーク・コロンボと契約して先発RTに起用、プロボウルLTジェイク・ロングと新たに3年契約を結んでいたLGリッチー・インコグニトで先発オフェンシブラインを形成してシーズンに臨んだ。

ランブロックに関しては、ラッシングオフェンスがNFL11位の平均4.2ヤードで、1000ヤードラッシャーのブッシュを助けるなどまずまずだったが、パスプロテクションに関しては、相手チームに52QBサックを許しチーム史上最悪の数字にあと1つという結果だった。

特に右サイドが相手ディフェンスのプレッシャーを抑えられなかった。コロンボはすでに実力が落ち、ケアリーも不慣れなポジションでパスラッシュを止められなかった。さらにロングもシーズンを通して怪我に悩まされて満足なプレーができずシーズン最終戦を前にして故障者リストに登録された。

それでもロングは4年連続でプロボウルに選出され、また新人パウンシーも16試合すべてに先発出場して将来性が期待されるなど明るい話題もあった。

 

ディフェンシブライン

今シーズンのドルフィンズのランディフェンスは1試合平均95.6ヤードでNFL3位と強固なものだった。しかし、シーズン最初の6試合では相手チームに平均118.5ヤードを許していた。これがチームの開幕7連敗に影響した要因の1つでもあった。

しかしその後の10試合ではランディフェンスは向上、平均81.9ヤードしか許さなかった。さらに第10週の対ワシントンレッドスキンズ戦から第14週の対イーグルス戦までの5試合では合計でわずか284ヤードしか許さず、これはチーム史上最高の成績だった。

先発選手のNTポール・ソリアイ、DEランディ・スタークスとケンドール・ラングフォード、そして控え選手のDEトニー・マクダニエルやジャレッド・オドリックなどをローテーションで起用し、常にフレッシュな状態でプレーさせた。

ソリアイは27タックルを記録して代替出場ながらプロボウルに選出、スタークスは34タックルとチーム4位の4.5QBサックを記録したほか最終戦の対ジェッツ戦では2つのインターセプトを決めた。

また昨シーズン、ドラフト1巡目指名で入団しながら怪我でシーズンを棒に振ったオドリックは、7試合の先発を含む16試合すべてに出場して22タックル、1インターセプト、そしてチーム3位の6.0QBサックを記録した。

 

ラインバッカー

FAでILBケビン・バーネットを補強、さらにOLBジェイソン・テイラーを再びドルフィンズに復帰させてLB陣を強化した。

昨シーズン、14.0QBサックを記録してプロボウルの先発選手にも選出されたOLBキャメロン・ウェイクは、今シーズンは8.5QBサックと数字を落とした。しかしパスラッシュだけでなくランディフェンスもさらに向上を見せ、チームトップの16ロスタックルを記録した。

ILBカルロス・ダンスビーはチーム3位の103タックルながら、ソロタックルではチームトップの88タックルを記録した。同時に2.0QBサック、1ファンブルフォースを記録するとともに、チームキャプテンとしてディフェンスの要の役割を果たした。

バーネットは16試合すべてに先発出場し、チーム2位の106タックル、2.5QBサックを記録した。また第13週の対オークランドレイダース戦ではインターセプトリターンTDを決めるなど期待に応える活躍を見せた。

今シーズンのドルフィンズディフェンスの秘密兵器として期待されたテイラーは、2試合の先発を含む16試合すべてに出場して、チーム2位となる7.0QBサックを記録した。そしてシーズン終盤に引退を発表すると、実質的な引退試合となった古巣ジェッツとの対戦では記録には残らなかったものの、チームの勝利に貢献する活躍を見せて有終の美を飾った。

昨シーズン、新人ながらチーム2位の5.5QBサックを記録し、今シーズンの飛躍が期待されていたOLBコア・ミーシーだったが、9試合の先発を含む12試合出場に止まり、QBサック数もわずかに1つという結果に終わった。

控えのLBマービン・ミッチェルは16試合すべてに出場して30タックル、1QBサック、1ファンブルフォースを記録、また最終戦のジェッツ戦では貴重なインターセプトも決めた。

 

ディフェンスバック

開幕戦の対ペイトリオッツ戦ではペイトリオッツのQBトム・ブレイディにキャリア最高の517パッシングヤードを献上したディフェンスバック陣だったが、それ以降は平均的な内容だったと言える。しかし、第3週の対クリーブランドブラウンズ戦、第8週の対ニューヨークジャイアンツ戦では試合終盤にTDパスを決められて逆転負けするなど、ここぞという場面での勝負弱さを露呈した。

CBボンテ・デービスはシーズン前半は怪我の影響で満足なプレーができず、またチームメイトと口論したことにより第9週のチーフス戦では出場停止処分を受けた。しかし、それ以降はプレー内容も向上し、シーズン後半だけでチームトップの4インターセプトを記録した。

CBショーン・スミスは16試合すべてに先発出場して、デービスに次ぐ2インターセプトをあげた。またチーム4位の52ソロタックル、8パスディフェンスを記録した。

SSイェレマイア・ベルはチームトップの107タックルを記録、4年連続で100タックル以上を記録するとともに、16試合すべてに先発出場した。2QBサック、1インターセプトを記録してディフェンスバック陣のリーダーとして貢献した。

今シーズン、先発FSとして期待されたレッシャッド・ジョーンズだったが、チーム4位の67タックルを記録したものの、12試合の先発を含む15試合に出場して1インターセプト、4パスディフェンスの成績だった。

昨シーズンは先発FSを務めていたクリス・クレモンズだったが、今シーズンは先発を外されてプレー時間が激減、14試合に出場してわずか13タックルに終わった。

CBウィル・アレンはシーズン開始時には解雇されていたがその後復帰して、6試合の先発を含む15試合に出場、インターセプトはなかったものの、デービスと同じく39タックルを記録するなどベテランらしい安定したプレーを見せた。

ドラフト7巡目指名のCBジミー・ウイルソンは新人らしく不安定な部分も見せたが、1試合の先発を含む15試合に出場して1インターセプト、5パスディフェンス、1ファンブルフォースを記録、将来性をうかがわせる内容だった。

 

スペシャルチーム

昨シーズンはコーディネーターの解任などもあり内容も悪かったスペシャルチームだが、今シーズンはその成績は向上した。

キックオフのリターンにおいては攻撃開始位置がエンドゾーンから29.29ヤードの位置で、これはNFLで7位の成績だった。ちなみに昨シーズンは28.32ヤードで同29位だった。またキックオフのカバーチームも、昨シーズンは相手チームの攻撃開始位置がエンドゾーンから30.94ヤードで同25位だったが、今シーズンは27.84ヤードで同15位の成績だった。

Kダン・カーペンターは怪我で2試合を欠場したが、FG34回中29回成功(成功率85.3%)だった。特に最終戦の対ジェッツ戦では勝利の決め手となる58ヤードのロングFGを記録した。

Pブランドン・フィールズはNFL5年目でプロボウル級のパンターに成長、平均48.8ヤードのパント、敵陣20ヤード以内に蹴り込んだパント数32はいずれもキャリア最高の成績だった。

キックオフ、パントにおけるリターンTDは決められなかったが、相手チームに対してもTDは許さなかった。KRクライド・ゲイツは平均24.8ヤードのキックオフリターンで平凡な成績だったが最長77ヤードを記録、またPRベスは平均11.9ヤード、最長25ヤードのパントリターンを記録した。

 

2011 Game Results